セキスイハイムの会社概要と特徴・強み
セキスイハイムは『あったかハイム』のCMで有名なハウスメーカーですが、似たようなハウスメーカーに『積水ハウス』というハウスメーカーがありますよね。
積水ハウスも『家に帰れば積水ハウス』というCMをやっているので、人によっては「何が違うんだろう?」と疑問に思うと思います。
私も最初の時はそう思っていました。
この話の結論なのですが、積水化学工業の住宅部門が独立するということで始まったのが積水ハウスで、その後積水化学工業で再度立ち上げられた住宅部門が今のセキスイハイムになります。
セキスイハイムの商品ラインナップ
セキスイハイムには鉄骨系商品と木質系商品、この2種類が存在します。
鉄骨系商品
まず鉄骨系商品についてですが、セキスイハイムの鉄骨系商品は『ユニット工法』と呼ばれる鉄の箱と鉄の箱を組み合わせて家をつくる方法を採用しています。
ユニット工法のメリット
ユニット工法で家をつくることで得られるメリットは大きく分けて2つあります。
施工の安定性
1つ目は『施工の安定性』です。
ユニット工法で家をつくる場合、約8割が工場で生産されます。
その後、できたパーツを現場で組み立てるという方式なのです。
そのため、工期も業界最速で建物の基礎が完成してからおよそ2ヶ月で家が完成します。
これにより、職人の腕によって家のできが左右されることがなくなるため、高品質で均一な質の家をつくれるのです。
さらに工期も短いため、建て替えの場合は仮住まい先に支払う家賃負担を少ない金額で済ませられますし、フラット35でローンを借りる場合は、つなぎ融資の金利も多く払わずに済みます。
これが1つ目のユニット工法から得られる『施工の安定性』のメリットになります。
構造躯体の強度が高い
そして2つ目が『構造躯体の強度が高い』ということです。
これはセキスイハイムを語る上でどうしても外せない部分です。
ですので大枠からきちんと説明していきます。
ハイブリッド耐震 GAIASS(ガイアス)
そもそもセキスイハイムの構造躯体は巨大地震は構造躯体で守り、中小規模の地震は外壁で守る、というすみ分けがされてつくられているのです。
そして外壁と構造躯体、双方の効果によって地震から家を守る仕組みをセキスイハイムでは『ハイブリッド耐震「GAIASS(ガイアス)」』と呼んでいます。
つまり簡単に一言でまとめると『構造躯体×外壁=ガイアス』だということですね。
ではなぜそのような仕組みになっているのかというと、それは構造躯体本体だけでは事足らない部分があるからなのです。
これがどういうことかというと、実は『鉄』でできた建物は地震が起こると揺れるのです。
そして揺れることによって、その地震のエネルギーを逃そうとする性質があるのです。
ですので鉄骨造の家に住む以上、ある程度の「揺れ」は覚悟しなければなりません。
ただしここで揺れの規模に着目してみてください。
例えば東北地方太平洋沖地震のような大規模地震であれば、住宅の倒壊や損傷を免れることが重要です。
ですのである程度の建物の「揺れ」は仕方ないで済ませられると思います。
しかし中規模程度の地震で住宅が必要以上に揺れるとなると、クロスなどの内装関係の損傷や、インテリアへのダメージが気になってくるわけです。
特に地震には周波というのがあります。
その周波の伝わり方によって、鉄骨住宅は中規模地震でも大きな揺れに感じることがあるのです。
ですので鉄骨住宅に住む場合は、油断できないのです。
つまり、全ての地震エネルギーをユニットの構造躯体のみで対応させることは、揺れによる内装へのダメージを考えると、あまりにもリスクが大きいということです。
ですので外壁である程度の地震波を受け止め、受け止めきれなかった地震エネルギーは強力な構造躯体で対応する、このすみ分けが必要であり、『構造躯体×外壁=ガイアス』という考え方がセキスイハイムの家づくりのベースを形成しているわけです。
では、更に深掘りして、ハイブリッド耐震「GAIASS(ガイアス)」を構成している『構造躯体』と『外壁』、それぞれをより詳しく見ていきましょう。
GAIASS(ガイアス)を構成する「構造躯体」
まずは構造躯体です。
これは冒頭でも説明したように、ユニット工法と呼ばれるものでつくられており、鉄の箱と鉄の箱を組み合わせて家をつくるつくり方になります。
そしてこの構造躯体の特徴は大きく分けて2つあり、
- 60kgの人間が800人乗っても耐えられる強度
- 塗装が140年持つ
この2つになります。
順を追って説明していきます。
60kgの人間が800人乗っても耐えられる強度
まずは60kgの人間が800人乗っても耐えられる強度があるということについてです。
実はセキスイハイムのユニットは『スポット溶接』と呼ばれる特殊な溶接が行われます。
これをすることで1箇所あたり40knの強度が出るとされているのです。
それが1つのユニットに平均12箇所行われるのです。
ただこの説明だとすごいのかイマイチなのかわからないと思うので、わかりやすく例えると、40knは約4tの重みを支えられるということです。
つまりそれが12箇所なわけなので、単純に1つのユニットで48tの重さに耐えられるという計算になります。
これは60kgの人間が800人、4,000kgのゾウが12頭乗っても耐えられる強度がセキスイハイムのユニットにはあるということです。
こうやって聞くと、いかにセキスイハイムのユニット構造が強力なのかがわかりやすくイメージできるのではないでしょうか。
実際にセキスイハイムでは『ユニット落下実験』なるものをやっていて、高さ5mのところからユニットを落とす、ということもやっています。
セキスイハイムのユニットが本当に強いのかどうかを自分の目で確かめたい!という方は、一度工場見学に行ってみるといいかもしれません。
その他にも適材適所に鉄骨を加工して配置しているので、縦の柱に使用される100mm角の鉄骨の柱は、1本で4tもの重さに耐えられるものが使われていたり、後は、床梁と天井梁にはたわみの生じにくいC型形状の鋼管が使用されていたりするのです。
ですのでセキスイハイムの構造躯体は、とにかく強度につくられているのです。
これが1つ目の特徴です。
塗装が140年持つ
続いて2つ目、『塗装が140年持つ』ということについてです。
セキスイハイムの鉄骨には全てに『ZAMメッキ』といわれる防錆処理がされています。
この防錆処理はキズに強く、万が一鉄骨にキズがついても自らの自然治癒能力で修復するという驚きのメッキ処理なのです。
ですので例えば、施工現場で工事中に鉄骨に傷が入ってしまったとしても、自動で修復してくれるので錆びる心配がないのです。
これは安心ですよね。
一応仕組みとしては、ZAMメッキにキズが付くと、マグネシウムとアルミニウムの効果によりキズ付近のメッキ層が酸化して溶け出し、保護皮膜を形成するという仕組みです。
少し難しい話なので、とにかく『自動で傷を補修してくれるメッキを使っている』とさえ覚えてもらえれば大丈夫です。
これによりZAMメッキ鋼材の平均的耐用年数は屋内環境において推定約140年と言われています。
これが特徴の2つ目になります。
ということで
- 60kgの人間が800人乗っても耐えられる強度
- 塗装が140年持つ
これがセキスイハイムの鉄骨系商品の構造躯体であるユニットの特徴になります。
鉄骨系商品のラインナップ
『ユニット工法』のつくり方が全ての鉄骨系商品のベースとなっています。具体的な商品ラインナップとしては
- フラット屋根が特徴の『パルフェ』
- 自由度が下がるが価格が抑えられた『パルフェBJスタイル』
- 屋根に勾配があり、小屋裏をつくれる『ドマーニ』
- フラット屋根+深い軒が特徴の『スマートパワーステーションFR』
- 勾配屋根+深い軒が特徴の『スマートパワーステーションGR』
- 外壁タイルの磁器タイルが選べなくなり、自由度も少し下がるが価格も抑えられた『スマートステーションアーバン』
- 蓄電器、太陽光パネルとHEMSを採用し、エネルギー自給率を6割から7割にできる『グリーンモデル』
これらの商品ラインナップがあります。
コメント